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高速バスでプチ旅行

第22回 超石ブレスの霊験 【藁にもすがる思いで、ブレスレットを】 不用品回収、粗大ゴミ、粗大ごみ  よく雑誌の後ろのほうに載っている開運グッズの広告ページは、あやしいオーラがビンビンで、常々、誰が買うんだろう……と訝(いぶか)っていました。札束を手に満面の笑み、傍(かたわ)らには美女、といった下品な写真からは、お金持ちという人種への敵意すら伝わってきます。しかし、毎月多くの雑誌に広告を載せられるほど儲かっているということは、それなりに効果があって売れているということかもしれません。春の納税を前に、藁にもすがる思いで、1個買ってみることにしました。 沖縄旅行  雑誌を見ていて目に留まったのは、インジウムというパワーストーンを使った腕輪。「インジウム」はラジウムに似ている石(原子番号49)で、地球が誕生した42億年ほど前に凝固した結晶体で、惑星創世の壮大なエネルギーが凝縮されているそうです。脳の波動に働きかけ、願望成就に導くとか。理系が苦手なので、もっともらしい記述に、だんだん洗脳されてしまいそうです。原石の供給難により今回が最後の限定販売とのこと。在庫がない、とか、残りわずかという言葉に弱いので、購入を決めてしまいました。選んだのは大金・ギャンブル運の「オメガクライム」です。 札幌 ビジネスホテル 期待をこめてスクラッチカードを選びます。 【欲望を次々と実現するという、42億年の波動は……】  広告によると「あらゆる欲望が次々に実現!」するそうで、例えば27歳のKさん(顔写真は42歳くらいに見えます)は月収6万円のフリーターだったのが、インジウムブレスレットを入手した数日後に宝くじの1等に当選、その後二年足らずで億単位のお金を動かす実業家に変身し、六本木ヒルズなど都内に何軒も部屋を所有、フェラーリ、ランボルギーニ、自家用ヘリ、クルーザーを乗り回し、金髪美女にもモテモテ、男の願望を全て叶えてしまったそうです(それにしては風采の上がらないおっさん風でカリスマオーラゼロ)。 他にも、インジウム効果でパチスロで大勝ちしている人、女にモテまくっている人など、何らかの効果が出た人が94.8%にものぽるそうで、なんとかあやかりたいところです。 高速バス、夜行バス  オーダーしてから約十日後(注文から到着まで時間がかかるところに、注文が殺到している感が……)、インジウムのブレスが届きました。黒いジュエリーボックスに入って物々しいです。しかし実際の物は……手に持ってみて、軽い! の一言。チェーンがプラスチックで安っぽいです。ロケットには緑色っぽい石が入っていますが、極小の破片で、もはやパワーストーンくずの域です。42億年の波動は……さしあたってほとんど感じられません。 横浜マンション 【カタログに渦巻く人間の欲望】 埼玉 一戸建て  ところで、このブレスレットと一緒に送られてきた、この手の商品のカタログがすさまじかったです。表紙には「ヤセたい!! 幸せになりたい!!」とあられもない叫びが印刷され、中を開くとダイエット&美容&開運グッズのラインナップが怒濤のように……。 結婚式演出、結婚式サプライズ 電車の座席に硬貨が! しかし、隣のおじさんの所有金だったみたいです。  美容グッズでは、陰部の臭いを消す「あそこ石鹸」という直接的すぎる品や、服用すると身長が伸びる粉、乳首がピンクになるクリーム、各種脱毛商品などが揃い、黒々と渦巻くムダ毛や黒ずんだ乳首の写真が目に毒な感じです。開運系では、金運をもたらす波動ゲルマブレス、黄色の開運財布、天照石なるパワーストーンの数珠、沖縄の神々の霊力が宿る石の数珠、どんな男性も15分で恋愛状態にする香水、勝手に伸びる人形の髪を使った呪術グッズ「お清髪」なんて品物もあり、カタログには果てしない人間の欲望がドロドロうずまいていて、邪気に当たってしまいそうです。 【そして、ブレスレット効果の結果は】  気を取り直して、インジウムブレスレットを腕にはめて出かけてみました。装着した人が宝くじや万馬券が即当たったと書いてあったので、期待して宝くじ屋でスクラッチくじを四枚ほど購入。その場で削ったところ……全部はずれでした。店員さんに「外れたんですけど……」と文句を言うと「ハハハ」という反応。はめたばかりでまだ馴染(なじ)んでいないからかと思い、しばらく装着し続け、大安吉日にまたスクラッチを3枚購入。すると、1枚だけ、6等が当たりました。しかし賞金金額は200円……。1400円ぶん買って、200円の当たりというショボい結果です。でも当たりは当たりなので、「365日間効果がなかったら返金します」というシステムを利用できなくなってしまいました。 目の前にお金があっても自分の物にはならない……そのもどかしさをバネに仕事をがんばります。  ところで、はめて数日後、インジウムの霊験を感じる不思議なできごとがありました。土曜の夜、千代田線に乗ったら、目の前の座席にお金が置いてあったのです! それも硬貨がきれいに重ねられていて、近付いてみると、240円でした。これはブレスレットの効果として私がもらっても良いのか、しばらく逡巡(しゅんじゅん)していたら、隣で居眠りしていたおじさんが気配を察して目を覚まし、お金をポケットに入れてしまいました。そもそもおじさんが寝ぼけて落としたお金のようです。不労所得の夢はあっけなく消え去り、あとには虚しさだけが残りました。このブレスレットには、「見せ金」程度の金運をもたらすパワーしかないのでしょうか?目の前にお金が出現しても自分の物にはならない、そんなまやかしの金運がついてしまったようです。せいぜいいつか拾ったお金の謝礼金がもらえることを楽しみにしようと思います。 【第9回】カルマと“気づき” 〜地獄の苦しみに陥らないために〜 「気づくべきことに、気づかなければいけないことさえも 気づけないでいる、あなた自身のスピリット(精神・心)に……」  今回の連載を通じてもっとも伝えたいことは、「(人として)気づかなければいけないことに気づきましょう」ということです。  不倫、夫婦関係、嫁姑、子育て、血縁間の諍(いさか)い、職場の人間関係など、起こり得るさまざまな苦悩の原因は、「霊障」だけではありません。そのことを、まず、しっかりと理解していただきたいのです。  物事の本質に気づけない“自分自身の欠点”が原因となることもあれば、“カルマ”が引き起こしていることもあるのです。 “カルマ”とは「業(ごう)」ともいわれ、人々の行いが未来の苦しみや幸せを導く働きを指します。人間は“一度死んだら終わり”ではなく、魂を成長させるために輪廻転生を繰り返しています。つまり、すべての人は前世のカルマを背負ってこの世に生まれてきているのです。  ですから、いま、生きている人々に起こるいろいろな出来事は、いいことも悪いことも前世のカルマが原因の場合もあります。  現世でも、あなたの行いすべて、まるでファイルが重なっていくように、カルマとなって刻まれていきます。    カルマの働きの結果である苦しみから脱出するには、まず“気づくこと”が大事です。  たとえこの世の命が終わろうとする瞬間であっても、決して遅くありません。気づくことによって、心から悔い改めることができ、カルマが清算されて、苦悩から救われるのです。  カルマを“病原菌のウィルス”と例えて考えてみましょう。それに対する薬は“気づき”です。つまり、カルマにとって、“気づかれること”が一番怖いのです。  私は問題を解決し、幸せになるための“気づき”の大切さを伝えたくて、20年間待ち続けました。  私も最近ようやくインターネットを覚え始めましたが、青森の田舎にいても国内外のさまざまな情報がパソコンひとつで収集できるとは、つくづく便利な世の中になったと感じています。  相談者の中に、子育てや子供同士のいじめ問題で悩む方もいます。携帯電話やインターネットによって私たちの暮らしが便利になった反面、子供が携帯を使って出会いサイトなどという、本来触れるべきでない世界に触れ、あげくに事件に巻き込まれるといった話が後を絶ちません。一方で、神仏の世界や先祖を敬う心などは迷信として片付けられたり、ないがしろにされたりします。  いってみれば“心の不足”、すなわち、日々の生活の中で人々の心が“アンバランス”になっているのです。 “自分の心を抑える術(すべ)”を知らない、すなわち人の苦しみにも自分の心にも“気づけない”ために、自分の勝手だけが先走り、争いが生まれ、あげくの果ては地獄の苦しみを生み出すことになってしまいます。皆さんは“心の不足”によって「自らが引き寄せる苦しみも多い」ことに、気づいているでしょうか? 





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